ループイフダンと「予算」について
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ループイフダンにおける少額の予算での運用
FX取引におけるリピート系の自動売買ツールの人気ブランドに「ループイフダン」があります。FX取引というのは他の投資とは違い、少額の資金で運用できることから、利用者が増加傾向にあります。実際に、FX業者やFX利用者のブログには10万円という少額の資金で運用が可能と記載されています。
ループイフダンを10万円の予算で運用するための選択事項
ループイフダンを10万円で運用するためには、以下のことを検討して選択しなければなりません。
1.通貨ペア
10万円という少額の資金でFX取引をするためには、できるだけ為替の安い通貨ペアを選択する必要があります。100円の通貨ペアで運用するより70円の通貨ペアで運用する方が、必要資金が少なくて済みます。
ループイフダンの主要通貨ペアにおける為替価格は以下になっています(2019年9月)。
- 米ドル/円:107円32銭
- ユーロ/円:117円96銭
- ポンド/円:133円17銭
- 豪ドル/円:72円70銭
- ニュージーランドドル/円:67円70銭
- カナダドル/円:80円87銭
- スイスフラン/円:108円81銭
上記の為替からすると、一番安いのがニュージーランドドル/円:67円70銭で、2番目が豪ドル/円:72円70銭です。このことから、ニュージーランドドル/円が一番適していることになりますが、ただ問題なのが為替の値動きです。
ループイフダンのようなリピート系の自動売買ツールは一定のレンジの間で買いと売りを繰返すことで利益を得るシステムになっています。例えば、為替が100円の時に1本目のポジション(建玉)が約定し、為替が99円に下がると2本目が約定し、さらに98円に下がる3本目が約定します。そして、為替が99円に上昇すると98円のポジションの利益が確定して決済され、100円に上がると99円のポジションが決済されます。このように、為替が下がった時に買って、上がった時に売ることで利益を獲得します。このような取引を繰返すのがリピート系のループイフダンの特徴になっています。
つまり、為替が一定のレンジの中で波のように上下を繰返す値動きをしないと利益が取れません。このように、一定のレンジの中で値動きを繰返す相場を「レンジ相場」と言います。
その観点で通貨ペアを見ると、ニュージーランドドル/円は過去10年の為替が山のように上がった後下り続ける一本調子の値動きになっているため、ループイフダンには適しません。一方、豪ドル/円の過去10年の為替は突発的な山や谷はあるものの、長期的には一定のレンジ内で値動きするレンジ相場になっています。
従って、10万円でのFXの運用に適した通貨ペアは豪ドル/円になります。
2.最大ポジション数
次に決めなければいけないのが、ポジション(建玉)数です。ループイフダンにおける1ポジションの最小注文ロットは1,000通貨になっています。そこで、100円の通貨ペアを1ポジション(1,000通貨)購入すると10万円、2ポジションを購入すると20万円がかかります。ただし、FX取引には「レバレッジ」と言って、実際の投資金額の最大25倍の通貨ペアを購入できます。従って、10万円の費用が必要でも、実際には1/25の4,000円を出せば購入できます。
そのポジションを何本持つのかを検討しなければなりません。
3.値幅
ポジション数を決める場合に欠かせないのが、注文の値幅です。値幅というのは、注文におけるポジションの価格の間隔のことです。例えば、豪ドル/円では値幅を「10‣20・40・80・100銭」の中から選択します。値幅の設定に関しては、値幅を狭くすれば利益を得る機会が増えますが、ポジション数が多くなります。従って、決まった資金で運用する場合はレンジ幅(高値と安値の間隔)を考慮しながら判断することが必要になります。
ただ、初めてループイフダンを運用する利用者にとっては、何をどのように判断したら良いのか分からないのが実態です。そんな時に、参考になるのがループイフダンから提供されている「目安資金表」です。
資金目安表を見れば、どの設定でどのくらいの資金が必要なのかが一目瞭然で分かります。例えば、豪ドル/円のページを見ると、「目安必要資金」という項目があります。この目安必要資金がループイフダンを運用する上で用意しなければならない金額になります。
仮に、10万円で運用する場合、値幅を80銭に設定すると目安必要資金が114,400円で、ポジションを13本所有できます。また、100銭に設定すると目安必要資金が101,200円で、ポジションを11本所有できます。負担の無い運用という点では、値幅は100銭が適しています。
関連記事:
【FX初心者必見】ループイフダン徹底解説&FX自動売買システム比較|ループイフダン設定方法&デモ機能も検証
ループイフダンを10万円の予算で運用するのに適した設定
ループイフダンを10万円で運用するのに適した設定は上記のことから以下になります。
- 通貨ペア:豪ドル/円
- 値幅:100銭
- 最大ポジション数:11本
- 通貨数:1,000通貨
- 目安必要資金:101,200円
ループイフダンを10万円の予算で運用する場合のロスカット
実は、上記で運用する場合のレンジ幅は「10円」です。例えば、101円から110円、81円から90円の間で取引をするということです。そこで問題になるのが、果たして10円の間隔で値動きが収まるのかということです。
FX取引には「ロスカット」というルールがあります。ロスカットというのは、含み損の金額が一定額以上になると、強制的に全ポジションが決済されるシステムのことです。ロスカットが実施されると、含み損が確定されることで大幅な資金の消失が生じます。FXの取引では、このロスカットを防ぐことが利益を得る前提条件になっています。
ループイフダンでは上記したように、為替が下がることによってポジションを所有します。値幅が100銭(1円)の場合は、為替が1円下がるごとに1本のポジションが成立します。最大ポジション数が11本ということは、10円下がった時に11本のポジション全てを持つことになります。
つまり、ポジションを持つ=含み損を抱えるという図式が成り立ちます。目安必要資金が101,200円というのは、その含み損をレンジ幅10円までカバーできる(ロスカットを防止できる)ということです。
ループイフダンを10万円の予算で運用する場合のロスカットに対する備え
レンジ幅が10円で大丈夫かどうかを判断する時に参考になるのが、ループイフダンから提供されている「レート変動幅確認表」です。レート変動幅確認表を見ると、通貨ペアごとの過去の値動きの変動幅が確認できます。例えば、豪ドル/円の場合は以下になっています。
- 過去3ヶ月:6円36銭(高値76円30銭、安値69円94銭)
- 過去1年:14円01銭(高値83円95銭、安値69円94銭)
- 過去3年:20円38銭(高値90円32銭、安値69円94銭)
上記のデータから、過去3ヶ月の値動きの範囲で今後も推移すれば、問題はありません。ただ、過去1年の変動幅14円01銭の値動きになると、10円のレンジ幅を超えるため、ロスカットが行われてしまいます。実は、目安資金表にはレンジ幅ごとの目安必要資金が記載されています。仮に、15円のレンジ幅でロスカットをされない目安必要資金は「187,200円」です。また、過去3年の変動幅である20円38銭になることを仮定すると、20円のレンジ幅に耐えられる資金が必要になり、その金額は「298,200円」です。
FX取引における「運用可能資金」と「安心運用資金」は全く異なるということを認識しておくことが重要です。
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