ループイフダンの最大ポジションについて

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ループイフダンにおける最大ポジションの設定

ループイフダンは狭いトラップ幅で売買を繰返すため、為替相場が下落していくと、ポジション数がどんどん増加していきます。それだけ利益を得る機会が増えるため、悪いことではありませんが、ポジション数が増えるということは比例して、必要証拠金が高くなるということです。

従って、ループイフダンの運用の設定をする時に、為替相場やレンジ幅、余裕資金などを考慮し、最大ポジション数を決めなければなりません。

例えば、豪ドル/円でトラップ幅を100銭で運用するつもりでいたとします。そこで、まず最初に気を付けることは、注文時の設定画面に表示されている最大ポジション数をそのまま注文しないことです。

つまり、画面に表示されている「50」や「70」という最大ポジション数は、登録時に入金した金額に基づいて、注文可能数が記載されています。推奨ポジション数ではありません。注文する数量分を入金したならともかく、そうでない場合は最大ポジション数の初期値を変更しなければなりません。

仮に、初期値のまま確定してしまうと、他の通貨ペアなどの追加注文ができなくなります。そもそも、トラップ幅が100銭の時に最大ポジション数が70となると、70円の値下がりにも損切りに耐えられるということです。
・損切り=トラップ幅×最大ポジション数(100銭(1円)×70本)

現在(8月27日)の豪ドル/円の為替相場は約72円なので、70円の値下がりで損切りということは、為替相場が2円になった時に損切りされるということです。そんなことは、オーストラリアが壊滅でもしない限りあり得ません。そんな初歩的なミスをしないためにも、注文を入れる前に最大ポジション数をいくつに設定するか、決めておくことが大切です。

ループイフダンにおける少なすぎる最大ポジションと多すぎる最大ポジション

最大ポジション数をいくつにするのかは、その人の運用スタイルによって変わります。

  • 少なすぎる最大ポジション数
    最低限の資金での運用を目指すのなら、最大ポジション数は少なくします。ただし、その場合は為替相場が少し動いただけで新しいポジションが持てなくなるため、機会損失の生じる可能性が高くなります。また、古いポジションから新しいポジションに切替えるため、「損切りあり」の設定をすると頻繁に損切りされることになり、無駄な資金の消失に繋がります。

    最大ポジション数が少なすぎる場合は、取引できる値幅が狭くなります。その値幅を抜けてしまうと、相場が戻るのを待つしかありません。値動きが取引に最適なレンジ相場であったとしても、値幅が狭いために取れる利益を取り損ねます。

    ループイフダンのようなリピート系FXの取引は、レンジ相場をフルに活用して買いと売りを繰返して利益を稼ぐことが目的になっています。従って、レンジ相場の枠とポジションを仕掛ける値幅を一致させておかないと、効率的な取引ができません。

  • 多すぎる最大ポジション数
    ポジション数が多ければ、それだけ利益を取れる回数が増えます。ただし、トラップを仕掛ける値幅がレンジ相場の枠と合致していることが前提です。最大ポジション数が多いことで、ポジションの価格がレンジ相場の枠を超えるようだと、いつまでたってもポジションが成立しません。従って、無駄に資金を寝かせるだけになり、資金効率が悪化します。

ループイフダンにおける最大ポジションの設定の仕方

最大ポジションの設定を検討する際には、チャートを見て以下のことを判断材料にします。

  1. 値動きの変動幅
    まず最初に見るのは、チャートに表示されている為替の値動きがどのように変化しているのかということです。値動きは波のように上下動をしていますが、その波の最上部と最下部の価格の間が何円になっているのかを確認します。例えば、過去20年間の豪ドル/円のチャートを見てみると、2008年のリーマンショックの時は約50円も開きがあります。正直、この暴落相場は異例であり、これを前提にすると取引ができなくなります。

    チャートで見てとれることは、比較的変動幅の大きいのが、1999年の17円84銭、2007年の21円74銭、2011年の17円25銭、2013年の19円02銭です。このチャートの値動きから、ループイフダンの運用における値幅は「20円」が目安になることが分かります。

  2. レンジ相場の値幅
    次に確認するのは、レンジ相場の価格の流れです。レンジ相場というのは全体の値動きの波が何円~何円という、一定の価格の間で上下動を繰返す相場のことです。ループイフダンは細かいトラップ幅で買いと売りを繰返して利益を狙う手法を採っているため、値動きの波が一定であることが必要です。

    レンジ相場の最高値や最安値、中央値を把握しておくと、ループイフダンの設定だけではなく、運用開始のタイミングや稼働の停止、買いと売りのシフト変更など、様々な判断に役立ちます。

    豪ドル/円のチャートを長いスパンで見ると、為替の安値の73円と高値の90円の間で値動きが上下している期間が非常に長くなっています。従って、仕掛けるレンジ幅は17円(90円-73円)が目安になります。

  3. 最大ポジション数の計算
    豪ドル/円におけるポジションを所有することになるトラップ幅は、10・20・40・80・100pipsになっています(1pip:1銭)。当然、トラップ幅が小さいとポジション数が多くなり、高額な資金が必要になります。経験が浅い内は80銭か100銭で運用するのが無難です。

    仕掛けるレンジ幅の17円は1,700銭なので、最大ポジション数の設定は以下の本数にします。
    ①トラップ幅が80銭の場合:1,700銭÷80銭≒21本
    ②トラップ幅が100銭の場合:1,700銭÷100銭=17本

    なお、変動幅の20円を基準にする場合は以下になります。
    ①トラップ幅が80銭の場合:2,000銭÷80銭=25本
    ②トラップ幅が100銭の場合:2,000銭÷100銭=20本

  4. 最大ポジション数の必要資金
    最大ポジション数が決まれば、必要証拠金を入金しなければなりません。必要証拠金は以下の金額になります。なお、ループイフダンはレバレッジを25倍まで掛けられるため、必要証拠金はポジションの購入資金の25分の1で済みます。

    仮に、豪ドル/円が1ドル:75円、通貨量を1,000通貨とした場合、最大ポジション数ごとの凡その取引証拠金は以下になります。
    ①21本:75円×21本×1,000通貨÷25=63,000円
    ②17本:75円×17本×1,000通貨÷25=51,000円

    ただし、上記金額はポジションを保有するために必要な金額です。為替相場が下落すれば、各ポジションで含み損が発生します。その含み損の金額も口座に入金されていないと強制ロスカットになり、全てのポジションが処分されてしまいます。

    例えば、トラップ幅を100銭(1円)としていた時に、為替相場が75円から65円に下がったとします。この場合の含み損は以下になります。
    ・75円のポジション:(75円-65円)×1,000通貨=10,000円
    ・74円のポジション:(74円-65円)×1,000通貨=9,000円
    ・73円のポジション:(73円-65円)×1,000通貨=8,000円
    ・72円のポジション:(72円-65円)×1,000通貨=7,000円

    このように、66円までのポジション10本の含み益を合計すると、55,000円になります。この場合はポジション数が10本なので、必要証拠金は凡そ30,000円です。従って、30,000円と55,000円を足した85,000円が必要になります。


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