ループイフダンとオーストラリア
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ループイフダンで最適なオーストラリアドル(豪ドル)/円
ループイフダンで運用できる通貨ペアは全部で以下の14種類があります(アイネット証券)。
米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、カナダドル/円、メキシコペソ/円、トルコリラ/円、スイスフラン/円、南アフリカランド/円、ユーロ/ドル、豪ドル/米ドル、NZドル/米ドル、豪ドル/NZドル
その中で、多くの人が運用している通貨ペアが「豪ドル/円」です。
ループイフダンの運用でオーストラリアドル(豪ドル)/円が最適な理由
豪ドル/円が多くの人から利用されている理由には以下が挙げられます。
主流の通貨ペア
FX取引で一般的なのは、「米ドル/円」、「ユーロ/円」、「豪ドル円」、「ユーロ/米ドル」、「英ポンド/円」です。一般的ということはそれだけ取引通貨量が多く、流動性も高いため、安定・継続的な取引が可能になります。特に、オーストラリアは実質GDP成長率が26年間も連続でプラスしており、通貨価値が急激に下がることは考えれません。
新興国の通貨ペアの場合は利益を狙いやすいという面はありますが、政治や経済状況などで急変する不安定さがあり、現状ではまだリスキーであることは否めません。
レンジ相場が特に多い
ループイフダンというのは100円で買ったら100円50銭で売り、100円50銭で買ったら101円で売るというように、一定のレンジの中で細かい売買を継続して利益を得る取引手法になっています。
つまり、細かい売買を短い期間の中で何回も繰返せる「レンジ相場」でなければ大きな利益を稼げません。その条件にピッタリ合うのが豪ドル/円ということです。
豪ドル/円の相場を見ると、過去10年間(2008年~2018年)では55~105円の間で為替が上下しています。リーマンショック後の2010年からに限定すると72~105円になっており、変動値幅はわずか33円でしかありません。
また、レンジ幅で見ると、10円程度の狭い範囲の中で変動するレンジ相場になっています。それだけ、自動売買で取引できる回数が多いことになります。また、レンジ幅が狭いということは必要証拠金が少なくて済み、それでけ強制ロスカットされる可能性が小さいということでもあります。
主要通貨ペアの為替相場は以下の動きをしています。
- 米ドル/円:変動値幅は狭いですが、大きなトレンド相場が起きやすくなっています。
- ユーロ/円:レンジ相場を作る傾向にありますが、変動値幅が非常に大きくなっています。
- 英ポンド/円:トレンド相場になりやすく、変動値幅も大きいため、リピート売買には適しません。
ちなみに、ユーロ/米ドルも豪ドル/円に似た値動きをしているため、為替に慣れている人には有効な通貨ペアになります。
価格が安い
為替を安いもの順に並べると以下になります(日々、変動有り)。
- NZドル/円:72円92銭
- 豪ドル/円:75円95銭
- カナダドル/円:82円54銭
- 米ドル/円:107円80銭
- ユーロ/円:120円92銭
- 英ポンド/円:134円88銭
単純に、価格が安ければ、必要証拠金(投資資金)が少なくて済みます。従って、価格の高い通貨よりも安い通貨の方が、同じ資金で多くのポジションを持つことができます。
スワップポイントが稼げる
スワップポイントとは、金利の異なる2国間の通貨を売買したことによって発生する、金利差の調整額のことです。金利の低い国の通貨を売って、金利の高い国の通貨を買うと、スワップポイントをもらえ、逆の場合はスワップポイントを支払うことになります。
ループイフダンは長期の運用が基本になっているため、小さな額のスワップポイントでも積み重なると利益に大きく貢献するようになります。豪ドル/円は買いのポジションを持つことが基本であるため、毎日スワップポイントをもらえるようになります。
スワップポイントは以下になっています(左:買い/右:売り、1万通貨当たり)。
- 米ドル/円:80/-88
- ユーロ/円:-14/6
- 英ポンド/円:30/-37
- 豪ドル/円:30/-42
- NZドル/円:30/-46
- カナダドル/円:42/-47
- メキシコペソ/円:15/-30
- トルコリラ/円:105/-125
- スイス/円:-29/15
- 南アランド/円:15/-23
- ユーロ/米ドル:-105/89
- 豪ドル/米ドル:-30/18
- NZドル/米ドル:-24/14
- 豪ドル/NZドル-5/3
ループイフダンにおけるオーストラリアドル(豪ドル)/円の設定方法
ループイフダンで豪ドル/円を運用する場合は、以下の設定の検討が必要です。
買いか売りか
過去10年のチャートを確認して中心値を算出します(最安値・最高値の平均値)。そして、現在の為替が「中心値より上なら、売り」、「中心値より下なら、買い」が基本になります。
現在の豪ドル/円は75円程度になっているため、中心値88円50銭((72円+105円)÷2)からすると、「買い」になります。
値幅と損切り設定
豪ドル/円の値幅には、10・20・40・80・100銭の5つがあります。値幅は利益やリスクに関係するため、慎重に選択する必要があります。
例えば、自動的にポジションを処分される損切りの数値は「値幅×最大ポジション数」になっています。仮に、値幅を80銭にして、最大ポジション数を10本にした場合は、80銭×10本=8円で損切りされます。
2010年からの変動値幅は72~105円になっているため、最安値の72円でも損切りされないためには、80円以下の価格で買いポジションを持たないと、損切りされる可能性があります。値幅が40銭の場合は4円で損切りされるため、損切りされないためには76円以下の買いポジションでなければなりません。
実は、ループイフダンは損切りの設定を任意で行えるため、損切りを「無し」にしておけば、含み損は増えていきますが、損切りはされません。
ただし、損切り無しの場合、価格が元に戻れば含み損が解消し、利益を生むようになりますが、価格が下がり続けると強制ロスカットに繋がります。つまり、含み損の金額を口座残高から差引いた時に取引証拠金より少ない場合は、全ポジションが全て自動的に決済されてしまい、損失額分が資金から消滅します。
強制ロスカットは以下の数値を割ると実施されます。
・強制ロスカット=資産残高÷取引証拠金
例えば、買いのポジションで値幅が40銭、通貨数が1,000の設定で、口座に10万円入金しました。初回の購入価格が80円0銭で、為替が下落傾向にあったとします。
ループイフダンの場合はレバレッジが25倍になっているため、ポジション額の25分の1が取引証拠金になります。従って、1本目のポジションの取引証拠金額は「80円0銭×1,000通貨÷25」で3,200円です。同様に、40銭ずつ価格の低くなる10本全てのポジションの取引証拠金額を足すと、31,280円になります。
この場合は、含み損が68,720円(100,000円-31,280円)になると、強制ロスカットになります。大雑把に計算して1本当たり6,800円の含み損が出ると強制ロスカットになります。つまり、6.8円(6,800円÷1,000通貨)下落した73円20銭が危険水域です。
投資に対する意向
最終的には、以下などのことに対する考え方が設定を決める重要な要素になります。
売買の値幅は狭い方がそれだけ利益を確定させる回数が多くなるため、利益総額が増します。ただし、為替の値動きによってはポジション数が増えることで多額の資金を必要とし、含み損に対するリスクも大きくなります。
一方、値幅が広いと少額の資金で運用でき、リスクも小さくて済みますが、利益の確定が遅くなるため、高額な利益を狙いにくくなります。
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