ループイフダンの中止について
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ループイフダンを中止するタイミング
近年は、FX取引におけるリピート系自動売買ツールが多くの業者から提供されており、利用者が増加しています。自動売買ツールは一定の値幅の中でポジションの購入、売却を繰返すのが特徴です。
例えば、値幅を50銭に設定した場合、100円0銭でポジションの購入を開始すると、99円50銭、99円0銭、98円50銭などと50銭ごとに購入を続けます。そして、価格が99円0銭に上がると、98円50銭のポジションを売却して50銭の利益を得ます。さらに、99円50銭になると、99円0銭のポジションを売却して同じように50銭の利益を得ます。このようなことを継続するのが、リピート系自動売買ツールです。
自動売買ツールは一度売買方法を設定すると、以降自動的にポジションの購入と売却を繰返すため、利用者は手を下す必要が無くなります。
数あるリピート系自動売買ツールの中で人気が高く、利用者の多いのが「ループイフダン」です。ループイフダンでは以下のことを設定します。
- 通貨ペア
米ドル/円やユーロ/円、英ポンド/円、など24種類の通貨ペアから取引する通貨ペアを選択します。 - 売買方向
購入するのが買いポジションなのか、売りポジションなのかを決めます。 - 値幅
各通貨ペアごとに決められている値幅(20銭・40銭・80銭・100銭など)の中から、任意の値幅を選択します。 - 通貨数
購入する通貨の数量(1,000通貨単位)を設定します。 - 最大ポジション数
購入可能枠の中で、保有したい最大ポジション数を設定します。 - 損切り設定
損切りの有無を設定できます(ひまわり証券は有りのみ)。損切りを有りに設定すると、最大ポジション数を保有している時に新たなポジションの購入ポイントになった場合、一番古いポジションが自動的に損切りされます。
ループイフダンが優れているのは、相場の流れに沿って自動的に売買のレンジを移動する「追尾機能」が備わっていることです。例えば、100円から105円のレンジで自動売買をしていた際に、為替価格が106円から107円へと上昇したとします。その場合、レンジを固定する自動売買ツールだと、価格が105円を超えるとポジションを持てないため、利益が得られません。ところが、ループイフダンは相場を追いかけるため、106円、107円でもポジションを購入し、利益を狙うようになります。
ただし、ループイフダンが利益を得ることができるのは「レンジ相場」の時です。つまり、ループイフダンは価格が下がるとポジションを購入し、価格が上がった時に売却して利益を得るという作業を繰返します。従って、価格が一定の範囲の中で上下動するレンジ相場であることが必須です。
その性質から、ループイフダンの追尾機能がデメリットになることがあります。仮に、為替価格が一方向に流れるような「トレンド相場」の場合は、購入したポジションが決済の不能な塩漬けポジションになる危険性があります。従って、相場の流れが顕著なトレンド傾向になった場合は、いったんループイフダンを中止して、様子を見るのが得策です。
ループイフダンの設定を中止する手順(パソコンブラウザの場合)
ループイフダンの稼働を停止する時は以下の手順で行います。なお、スマホアプリからも稼働の停止ができます。画面や文字は若干異なりますが、手順はほとんど変わりません。
- ループイフダンのWEBサイトにアクセスし、「ログイン」をクリックします。
- 取引画面のメニューの右上にある「ループイフダン【照会】」をクリックします。
- ポップアップ画面に運用システムの一覧が表示されます。一覧の中から停止したいポジションを選び、左側のラジオボタンにチェックを入れ、「運用詳細画面へ」をクリックします。
- 選択したポジションの運用詳細画面が表示されるので、右上にある赤色の「STOP」をクリックします。
- 『自動売買を停止します。よろしいですか?』との確認画面が表示されるので、「OK」をクリックします。
- 「ループイフダンの停止が完了しました」の画面が表示されたら、停止処理が完了です。
なお、設定ポジションを停止した後に表示される画面に、以下などのことが記載されています。
『システムを停止しても、保有しているポジションは決済されません。また、保有ポジションの決済注文(指値・逆指値)は残ります。』
新規のポジションの購入を中止するだけで、既に保有しているポジションは決済されるまで持っておくのなら、このままでOKです。
ループイフダンを中止するとともに保有ポジションを決済する手順
上記の処理だけでは、既に保有しているポジションはそのまま残っています。また、利食いの決済注文と損切りの決済注文(損切り設定ありの場合)もそのまま残ります。
保有しているポジションについては、通常通り利益が出た時点で自動的に決済されるため、あえて処理しなくても大丈夫です。ただし、価格が思惑通りに動かないと含み損が発生し、ロスカットになる懸念もあります。従って、ループイフダンを中止する時は保有しているポジションもまとめて決済した方が得策になる場合があります。現在のポジションの状況を見たい場合は、取引画面の一番下にある「ポジション照会」、「注文中明細」をクリックすると確認できます。ポジション照会をクリックし、ポジションを1つ1つ確認しながら決済することができます。
なお、全ポジションを一括で決済したい場合は、以下の手順で行います。
- 取引画面右上にある「ループイフダン【照会】」をクリックします。
- ループイフダンの稼働を停止してあるため、『該当のループイフダンが存在しません。』と表示されます。
- 左上にある「運用履歴一覧はこちら」をクリックします。
- 稼働している保有ポジションの情報が一覧で表示されるので、情報にある紺色の「決済/取消」をクリックします(「決済/取消」ボタンは未決済ポジションのあるポジションのみ表示されます)。
- 保有ポジションの画面で「決済・一括決済」と「決済注文取消・一括取消」という2つのボタンがあります。
- 全ポジションを決済したい場合は「一括決済」をクリックします。
※なお、一括決済の画面で「許容スリップ」の入力を求められた場合は、入力枠に0~999の範囲内で数字を記入します。1=0.1pipsで、円のペアの場合は100=10銭になります。スリップというのは、指定価格と実際に決済される価格との誤差のことです。例えば、決済注文が集中したことで処理の間に為替価格が動いた場合や、為替価格の変動が大き過ぎたことで指定価格での決済が間に合わなかった場合などの時にスリップが生じます。 - 「すべてのポジションを一括決済します。」というポップアップ画面が表示されたら、「OK」をクリックします。
- 「対象ポジションの一括決済注文が約定しました。」と表示されたら、保有ポジションの一括決済が完了となります。
なお、一度停止したポジションは再稼働できないため、再開したい場合は新規で注文することになります。
中止したループイフダンを再開するタイミング
前記したように、ループイフダンは為替価格が一定のレンジの中で上下動するレンジ相場でないと、その効果を発揮できません。従って、チャートを注視し、レンジ相場になるのを待ちます。ただ、価格が以前の売買価格帯に戻ったからといって即時に再開するのは早計です。価格が波のように上下動を繰返すようになったら、その波の中心点でループイフダンを再開します。FX相場というのはその70%がレンジ相場になっており、必ず再開するタイミングが来るため、そのタイミングを見逃さないようにします。
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