ループイフダンとトレンド相場

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ループイフダンにおけるトレンド相場とレンジ相場

リピート系FXの自動売買ツールとして人気の高いものに、「ループイフダン」があります。簡単な設定をするだけで、後はループイフダンが自動的にFXの取引をしてくれます。値動きに合わせて売買を行うメリットの大きいツールですが、ループイフダンで唯一ネックになっているのが、「クソポジション(くそポジ)」を保有してしまう危険性があることです。

クソポジションとは意図しないポジションのことであり、「高値で残った買いのポジション」、「安値で残った売りのポジション」のことをクソポジションと呼んでいます。その原因となるのがトレンド相場であり、ループイフダンの持つ「レンジ追尾機能」です。FXの相場にはレンジ相場とトレンド相場があります。

  1. レンジ相場
    FX相場の約7割はレンジ相場になっており、ループイフダンで利益を稼げるのはレンジ相場だからとも言えます。レンジとは範囲とか幅という意味であり、レンジ相場というのは例えば100円から105円、110円から120円の間で波のように為替が上がったり下がったりする相場のことです。なお、レンジ相場における各最高値を1本の線に繋げたものをレジスタンスライン(抵抗線)、各最安値を1本の線に繋げたものをサポートライン(支持線)と呼んでいます。
  2. トレンド相場
    トレンドとは流行という意味であり、相場におけるトレンドは一方向に向かって為替が流れていくことです。例えば、100円から為替が上昇し、レジスタンスラインの105円で折り返さないで107円、110円と上昇し続けていくのがトレンド相場(上昇トレンド)です。逆に、底に向かって進んでいくことを下降トレンドと言います。

ループイフダンの売買は基本的に、一定のレンジの中で同じ値幅でもって買いと売りを繰返して利益を取ります。例えば、為替が100円の時に買って101円で売り、101円で買って102円で売り、また為替が100円に戻った時に買うということを繰返します。つまり、同じレンジの中で為替が上下するレンジ相場を前提とした取引とも言えます。

ループイフダンにおけるトレンド相場に対するレンジ追尾機能

ループイフダンには「レンジ追尾機能」が付帯されており、その名の通り取引レンジが相場を追いかけて行きます。

例えば、米ドル/円の為替において、売買のレンジ幅を105円~110円で設定してあったとします。仮に、値幅を1円としていた場合、109円で買ったポジションは110円で売られますが、売買レンジの上限が110円であるため、新たな買いは行われません。

ところが、ループイフダンはレンジ追尾機能による運用になっているため、売買レンジ幅の設定機能が無く、為替の流れに沿ってレンジ自体が移動します。従って、為替が110円になったとしても、新たなレンジによる売買として買いのポジションを持ちます。

そのため、為替が元のように109円、108円に下がって105円~110円のレンジに戻ると、110円の買いポジションはいつまでたっても決済ができなくなります。このポジションが「クソポジション」と呼ばれており、結果的には含み損を抱えたまま塩漬けになります。

これだけ見ると、レンジ追尾機能はメリットの無い機能に思えますが、逆に為替が110円からさらに上昇して115円まで上昇し、110円と115円の間のレンジで為替が上下するようになることもあり得ます。そうなると、レンジ追尾機能があることで新たなレンジでも売買ができ、利益を狙えるという大きなメリットに繋がります。

105円~110円のレンジで固定していた場合は、レンジが110円~115円に移動すると、全く売買ができなくなってしまいます。

トレンド相場か分からない場合のループイフダンにおけるクソポジションの防ぎ方

トレンド相場になるかどうかは誰にも分かりません。当然、ループイフダンの自動売買でも事前の判断は不可能です。クソポジションを保有しないための手段は、適切なタイミングでループイフダンを停止させることです。ループイフダンは運用途中でも取引を停止させることができ、保有ポジションはそのままで新たなポジションを持たなくなります。

ループイフダンで運用する場合は、事前に取引の許容範囲となる最安値と最高値を決めておくことが必要です。そして、為替が当初に自分で想定していたレンジの境界に近づいた時にループイフダンの取引を停止させます。欲張らないことが大切です。そして、想定レンジの中心近くに戻ってきたら、再びループイフダンを稼働させるようにすれば、クソポジションを保有しなくて済みます。

なお、当然ですが、通貨ペアのチャートを事前に調べて、トレンド相場になっている通貨ペアではループイフダンで運用しないということが前提です。

ループイフダンにおけるトレンド相場とレンジ相場見分け方

ループイフダンでクソポジションを持たないようにする究極的な方法は、レンジ相場とトレンド相場の見極めです。レンジ相場からトレンド相場に変動するポイントのことを「レンジブレイク(ブレイクアウト)」と呼ばれており、これを見定めることです。

通常、レンジブレイクがあると、為替が一気にはじけていきます。レンジブレイクを見分ける方法としては、チャートのパターンを観察することが最も一般的です。チャートの画面に以下のような事象が起きた時は要注意です。

  1. 三角持ち合い
    三角持ち合いとは、為替価格の各ラインが三角形の形になった相場展開のことであり、為替相場で重視されているチャートのパターンの1つです。典型的なレンジ相場の場合は為替の高値のレジスタンスラインと、安値のサポートラインが水平になっており、並行しているため交わることがありません。

    ところが、サポートラインが右肩上がりになっており(上昇トレンドライン)、サポートラインを延長していくとレジスタンスラインとの間で三角形ができ上ります。この三角形が狭くなって頂点に近くなると、高値に抜けるレンジブレイクの起きる確率が高くなっています。

    逆に、レジスタンスラインが右肩下がりになっており(下降トレンドライン)、レジスタンスラインを延長していくとサポートラインとの間で三角形ができ上ります。この場合は、頂点に近づくと安値にはじける可能性が高まります。

    なお、サポートラインとレジスタンスラインが同じように上昇と下降をすることで二等辺三角形のようになることがあります。この場合も、レンジブレイクの前兆です。

  2. 小競り合い
    レンジブレイクの判断材料になるもう一つのパターンが、水平線付近での小刻みな値動きの「小競り合い」です。小競り合いが起きているのは、多くの投資家が水平線を越えるか越えないかで売買の争いをしている時です。そして、チャートが水平線を越えると、一気に為替がはじける傾向にあります。

    仮に、小競り合いの無い状態で為替がレンジを超えるレンジブレイクの場合は、「ダマシ」の可能性が高いです。ダマシというのは、為替が相場のセオリーやサインとは違った動きをすることです。

トレンド相場ではない時にループイフダンにおいてクソポジションを保有した場合の処理方法

クソポジションを保有してしまった場合は、為替の値動きを見て手動で決済する必要があります。いつかは為替が戻るだろうともたもたしていると、損失が膨らむだけではなく、無駄に資金を寝かせることになります。速やかに損切りすることが新しい利益の獲得に繋がります。

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