ループイフダンとマネックス証券のオートレールを比較

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自動売買ツールのループイフダンとマネックス証券のオートレール

現在では様々な企業からリピート系FXの自動売買ツールが提供されています。代表的なツールとしては、アイネット証券やひまわり証券から提供されている「ループイフダン」があります。その他、マネックス証券が提供する「オートレール」でも自動売買ができます。ただ、同じ自動売買ツールでも、ループイフダンとオートレールでは機能面で異なることがいくつかあります。ちなみに、オートレールという名は、「オート」と「トレール」を組合わせた言葉です。

ループイフダンとマネックス証券のオートレールの注文形態の違い

1.注文方法

オートレールはその言葉通り、自動的にトレール注文が出されます。トレール注文は簡単に言うと、利益を追いかけるとともに、為替が反転しても利益の確保は必ず図る注文方法です。

例えば、トレール価格(損切り価格)を-1円に設定したとします。仮に、為替が111円の場合は-1円の110円がトレール価格になり、112円になると111円がトレール価格に変わります。利益を追い続けるため、110円のポジションを持っている時に為替が113円、114円に上昇しても、ポジションは決済されません。

そして、為替が115円まで上がった時に反転し、1円下がって114円になったとします。この時にトレール価格が作動し、114円でポジションが決済されます。つまり、4円の利益(114円-110円)が得られます。このように、ポジションを持ち続けながら、最大限の利益を狙うのがトレール注文です。

一方、ループイフダンの注文方法は、買い価格と売り価格を事前に決めた注文になっています。従って、利益幅が1円だった場合、110円のポジションは111円になると決済され、111円のポジションは112円になると売却されます。

なお、ループイフダンはオートレールと違い、通貨ペアごとに設定されているトラップ幅(値幅)の中から、投資意向にあったトラップ幅を選択するだけで済みます。例えば、米ドル/円のトラップ幅は10・15・25・50・100銭になっています。

2.注文方法による利益の違い

上記の例からすると、1つのポジションで多くの利益を得られるオートレールの方がお得に見えますが、最終的な数字で比較すると、利益は同じです。

例えば、ループイフダンにおいて、米ドル/円の通貨ペアで1円を利益幅に設定し、為替が110円の時に1,000通貨購入したとします。この状況で、為替が115円まで上昇してから114円に下落しました。そうすると、ループイフダンは1円上がるごとに売却するという取引を115円まで繰返すため、5,000円の利益を得られます。

なお、115円で購入したポジションは114円に値下がりしたため、1,000円の含み損が出ます。結果としては、4,000円の利益となります。

  • 110円買い:111円売り=+1,000円
  • 111円買い:112円売り=+1,000円
  • 112円買い:113円売り=+1,000円
  • 113円買い:114円売り=+1,000円
  • 114円買い:115円売り=+1,000円
  • 115円買い:116円売り=-1,000円(含み損)

一方、オートレールの場合は、110円で購入した1,000通貨を114円で売却することになり、4,000円の利益が出ます。つまり、最終的な利益はどちらも4,000円で変わりません。
・110円買い:114円売り=+4,000円

ちなみに、ループイフダンでは115円買い:116円売りのポジションが残りますが、価格が上昇に戻れば利益が取れ、下落し続けると含み損が増えます。

ループイフダンとマネックス証券のオートレールの手数料の違い

ループイフダンとオートレールの獲得利益に関しては、大きな差が見られません。ただ、手数料を見ると、全く異なります。

ループイフダンは取引手数料が無料になっていますが、オートレールは10,000通貨以下の取引の場合、1,000通貨当たり片道30円の手数料がかかります。つまり、1,000通貨を1回売買するごとに、利益が60円減ります。

リピート系の自動売買ツールは何回も売買を繰返すことを目的としているため、小さな金額でも積もり積もれば高額になります。従って、1,000通貨単位の取引では妙味が薄れるため、10,000通貨以上の取引に制約されます。なお、現在の自動売買ツールは取引手数料を無料とするのが一般的になっているため、有料というのは大きなデメリットです。

ループイフダンとマネックス証券のオートレールの損失リスクの違い

オートレールはループイフダンには無い以下のような損失リスクを抱えています。

1.滑り

ループイフダンは取引の開始時点だけ成行注文になっていますが、2回目以降は売買価格を指定する指値注文になっており、売買価格が計画から外れることはありません。

ところが、オートレールは注文の全てが取引時点の価格で購入する成行注文になっています。そのため、売買時点で注文が数多く入ると、チャートで確認した価格より高値での購入や、安値での売却が起き、思わぬ損失の発生することが少なくありません。このような価格のズレを「滑り」と言います。

2.損切り

自動売買ツールは含み損を抱えながら、価格の戻るのを待って利益を得ることを目的としています。だからこそ、FXの特徴でもある一定の価格の間で値動きする「レンジ相場」において最適なツールになっています。従って、FX取引では損切りしないことが多くの利益を得るための基本戦略になっており、ループイフダンでは利用者が損切りのあり/なしを選択できます。

ところが、オートレールはトレール幅の設定があるため、必ず損切りをして決済します。また、そのトレール幅の間隔の設定が悩みのタネになっています。
為替の上昇による利益をより多く狙うなら、トレール幅は狭いに越したことはありません。例えば、ドル/円が115円まで上昇した後下落したとします。この時に、トレール幅が1円なら114円で決済できますが、トレール幅を2円にすると、113円の低い金額での決済になってしまいます。

かといって、利益を追求し過ぎてトレール幅を極端に狭くすると、ちょっと為替が下がっただけでトレール価格に引っ掛かってしまいます。つまり、トレンド相場に乗って大きな利益を取れる前に決済されてしまい、みすみすチャンスを逃すことになります。

利益を追求すると損切りのリスクが拡大し、逆に損切りを抑えようとすると、利益の減少を余儀なくされます。この判断をFX投資の未経験者が行うのは至難の業です。

ループイフダンとマネックス証券のオートレールのデモ口座の利用期間の違い

投資初心者にとっては、やり方の分からない投資に対して最初から現金をつぎ込むのは抵抗感を抱くものです。その点では、ループイフダンもオートレールも、実際の取引と同じことを無料でシミュレーションできるデモ口座が用意されています。

ただ、ループイフダンは試用期間が無期限になっていますが、オートレールは1ヶ月間です。ループイフダンのデモ口座なら、じっくり納得いくまで研究できます。

ループイフダンとマネックス証券のオートレールの取扱通貨ペア数の違い

ループイフダンとオートレールでは、取引できる通貨ペアの種類や数にも違いがあります。

  1. ひまわり証券のループイフダン
    ひまわり証券は取扱通貨ペアが少なく、米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/ドルの5種類だけです。
  2. アイネット証券のループイフダン
    アイネット証券が提供するループイフダンの取扱通貨ペアは米ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ユーロ/米ドルなどの他、14種類があります。
  3. マネックス証券のオートレール
    オートレールの通貨ペアはアイネット証券のループイフダンとほとんど変わりませんが、通貨ペア数は16種類で最も多くなっています。

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