ループイフダンと「逆指値」

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ループイフダンにおける逆指値注文

WEBサイトにあるループイフダンの説明ページを見ていると、「クイックOCO」や「IFDO(IFO)」などという名前の付いた注文方法が出てきます。投資初心者にとっては何のことだか分からずに、まごついてしまいます。実は、中身はそれほど難しいものではありません。

1.クイックOCO

クイックOCOとは、「クイック注文」と「OCO注文」を組み合わせたもので、ループイフダン開始時に行われる注文です。ループイフダンは最初に必ず成行注文でポジションを所有することになり、これをクイック注文といいます。成行注文というのは価格を指定せずに、注文時点の相場価格でポジションを持つことです。従って、成行注文の場合は必ずポジションを持てます。

一方、OCO注文は「One Cancels the Other」の頭文字を取ったものであり、指値注文と逆指値注文を同時に発注する注文方法です。指値注文は利益確定のための価格を指定する注文であり、逆指値注文は損切のための価格を指定する注文です。

例えば、1ドル:110円の買いポジションを保有している時に、相場が112円になったら利益確定の決済をし、逆に108円まで下がってしまったら損切りの決済をする場合などに利用します。なお、先に112円で利益確定の決済が成立すると、108円における損切注文は自動的にキャンセルされます。

ループイフダンを「損切あり」で利用する場合、損切のための逆指値注文が必要となるため、クイックOCO注文になります。

ちなみに、「損切なし」でループイフダンを運用したい場合は、「クイック注文+指値注文」によるスタートとなります。このように、ループイフダンは成行注文でポジションを保有するわけではありません。成行注文はループイフダンの開始時だけになっています。

2.IFDO(IFO)

IFDOは「IFD」と「OCO」を組み合わせた注文方法です。IFDとはイフダン注文のことであり、ループイフダンのベースをなす注文方法です。新規注文と決済注文を同時に発注します。

例えば、『110円になったら買い、112円になったら売る』と指定して注文を出します。110円になったら買うため、110円にならなければ買いません。また、112円に売るため、112円にならない限り、ずっとポジションを持ち続けることになります。損切なしの場合はIFDのみとなりますが、損切ありだとOCOを組み合わせたIFDOになります。

ループイフダンで損切ありの設定で運用する場合、最初はクイックOCO注文でポジションを所有し、2回目以降は全てIFDO注文による自動取引を行っていきます。

ループイフダンにおける逆指値注文のメリット

ループイフダンにおいてOCO注文を出すということは、損切ありでループイフダンを運用するということです。ループイフダンで逆指値の損切設定をする主なメリットは、想定以下のレートで発生したレンジ相場における利益を取り逃さないで済むということです。

限られた資金でループイフダンを運用する場合、保有できるポジションの数は制約されます。仮に、損切なしで運用している時に、保有できるポジション数が最大数に達してしまうと、その後の相場が想定以上に下がったとしても、保有ポジションは決済されません。

当然、新しいポジションを持てないため、値下がった価格でレンジ相場が発生した場合、利益の稼ぎ時なのに、みすみす指をくわえて見過ごすことしかできません。

しかし、損切ありにしておけば、高い価格の買いポジションから暫時損切りされてポジションの空きができるため、下がった相場価格で新たな買いポジションを持てるようになります。そうなれば、下落価格近辺でレンジ相場ができたとしても、十分に利益を獲得できます。

ループイフダンにおける逆指値注文で得られる節税効果

ループイフダンでクイックOCO注文をするメリットには、節税効果もあります。ループイフダンの運用によって以下のような一定額以上の利益を出すと、利益に対して20%の税金が課されます。

  • 主婦やフリーターが年間38万円を越える利益を出した場合
  • 給与所得2,000万円以下の人が20万円を越える利益を出した場合

例えば、専業主婦がループイフダンから40万円の利益を得たとすると、8万円(40万円×20%)の税金を支払わなければなりません。仮に、年末の時点で所有しているポジションに3万円の含み損があったとします。含み損の場合は決済されていないため、利益に影響しないことで税額は左右されません。

ところが、OCO注文の損切ありで運用していた場合、逆指値注文によってポジションが決済されて3万円の損失が確定するため、利益が減少します。すると、利益は37万円(40万円-3万円)になり、専業主婦であれば税金を支払う必要がなくなります。

一方、損切なしの場合は納めなくても良い税金を無駄に支払うことになります。

ループイフダンにおける逆指値注文で発生するデメリット

FXというのは70%が一定の値幅の中で価格が上下する「レンジ相場(ボックス相場)」になっています。だからこそ、ループイフダンのような自動売買ツールは小さい値幅での売買を繰返すことでも、高額な利益を得られるようになっています。

従って、ループイフダンの運用における必勝法は、利益が出る価格になるまでポジションを保有し続けることと言われています。つまり、一時的に価格が下がった(上がった)としても必ず元に戻るため、ポジションを維持するようにします。それが証拠に、当初ループイフダンには損切ありという機能は設けられていませんでした。

ループイフダンの運用スタンスから、逆指値注文では以下のデメリットが生じます。

  1. 損失の発生
    ループイフダンは十分な必要証拠金を用意して「強制ロスカット」さえ避ければ、損失が発生することはありません。強制ロスカットとは、含み損の金額が必要証拠金の額をオーバーしたことで、強制的に全てのポジションが決済されてしまうことです。ところが、逆指値注文による損切をすると、その時点で損失が確定してしまいます。
  2. 相場の回復による無駄な損失
    相場が回復した場合、損切りしたことが無駄な損失に繋がります。例えば、為替相場が110円0銭の時に1万通貨を50銭の利益幅で最大6ポジションの設定でループイフダンを運用するとします。

損切ありで運用した場合、相場が110円0銭から107円0銭まで下がると、110円0銭で購入したポジションは107円0銭の時点で損切され、新しく107円0銭のポジションを保有することになります。結果的に、109円50銭~107円0銭の6つのポジションを保有し、損失が3万円となります。

その後、為替相場が107円0銭から110円0銭に回復した場合、保有している6つのポジションは利益確定の決済がなされ、3万円の利益を得られます。つまり、110円0銭から107円0銭に下落し、再び110円0銭に上昇した場合の損益は±0円となります。

一方、損切なしで運用した場合は以下になります。
110円0銭から107円0銭に為替相場が下落した場合、110円0銭~107円50銭のポジションを保有していることになります。その後、為替相場が107円0銭から110円0銭に回復すると、110円0銭以外のポジションの利益が確定します。つまり、2万円5千円の利益を得られることになります。

このように、損切設定ありで運用すると、為替相場が回復した場合に損切なしでの運用に比べて損をしてしまいます。


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